Pocket

【代表2症例の結果】
『症例①:50代の正常眼圧緑内障の女性』

各種点眼併用で、眼圧はアプラネーションにて10~12mmHg程度にコントロールされている。SGL後に、眼痛が軽減するので毎月2回、SGLが継続され、稀に眼圧が16mmHgに上昇するが、SGL後には、12mmHgに低下する。OCTGCCのフォローでは、左眼に若干のNFLDの悪化が認められ、眼圧が低くても視野障害の進行が生じている可能性がある (図4a.b)。
網膜血流改善作用の判定目的で施行したLSFGでは、SGL前後に3回測定の視神経乳頭部の血流の平均MBRは、SGL前3回施行した視神経乳頭部MBRの平均(MA17.97 MV37.13 MT10.43)が、SGL後約50分後の3回の視神経乳頭部MBRの平均(MA18.43,MV38.27,MT11.67)となり、SGL後にやや増大した(図3a.b)。
症例①のSGL前後のRETevalによるERG検査の結果は、SGL後に、フリッカーERGの振幅が増大していたが、潜時の短縮は観られなかった(図4c.d)。SGL後にオクトパス静的視野の僅かな改善が観られ(図4e.f.g.h)。

(図4a) 症例①右眼OCTGCCのフォロー 約2年 NFLDの悪化は無い。
(図4b) 症例①左眼OCTGCCのフォロー 約2年の経過で下方NFLDの僅かな進行を見る。

(図3a.b) 症例①の乳頭部のLSFG。SGL後に軽度のMBRの増強を認めた。
SGL照射前3回のMBRMAの平均値17.97。SGL照射後3回のMBRMAの平均値18.43。
短時間での比較試験では、光刺激による脈拍の増大などがSGL照射後に認められ、検査結果に影響した。
(a)SGL後の乳頭部LSFG画像12時21分(b)LSFG後の乳頭部LSFG画像13時15分。SGLは12時35分に施行した。

(図4c.d) 症例①のSGL前後の短時間でのRETevalによるフリッカーERGの変化。
振幅の増大が顕著である。
(c)施行前の振幅 右眼12.1μV(15.4μV) 左眼10.8μV(12.5μV)
(d)SGL施行後の振幅 右眼右眼14.0μV↑(18.4μV↑) 左眼12.1μV↑(14.4μV↑)
()内は生データ

図4e.f.g.h)症例①のSGL前後の短時間のオクトパス静的視野検査の変化
(e):右眼SGL 前MD値17.1→(f):右眼SGL照射後MD値16.5
(g):左眼SGL 前MD値10.2→(h):左眼SGL照射後MD値9.5