緑内障は、点眼などによる眼圧下降療法がメインの治療ですが、そ
の他の予防的治療として、過去阪大で行っていた電気の予防治療
(特殊予防治療)と、長崎大学と森先生の実証データーがあるペイ
ンクリニックの星状神経節ブロック療法から発展したスーパーライ
ザー(SGL)があります。
特殊予防治療とSGLは軽症の方の早期の緑内障の視野の改善効果が
当院では若干見られます。
教科書的には緑内障の視野障害は一度障害されたら改善しないとな
っていますが、早期の場合には改善例もありそれは点眼よりも特殊
予防治療やSGLなどで生じています。
特殊予防治療では末期の緑内障の方にも視力向上効果があるようで
す。全員では無いですが手動弁と言い手の動きしか解らなかった方
が0.1まで矯正視力が向上した方を3名ほど経験しています。
(網膜色素変性症及び外傷性網膜障害)
特殊予防治療は緑内障よりも元々は網膜色素変性など難治性網膜疾
患や虚血性視神経症に有効とされる予防治療です。最近では千葉大
学で有効性ありの研究論文がだされていました。
早期と末期に有効と述べましたが、緑内障の多くは中期です。中期
などの現在も活発に活動して進行中の方や炎症を伴っている特殊な
方や眼圧がコントロールされていない眼圧が高い方など今現在も悪
化進行中の方にはブレーキはかけれますが、現在進行中の方にはそ
の方の視覚機能を改善させるほどの効果はありません。
あくまでも予防的治療となります。